ヤフーニュースで「保育士不足の背景」についての記事が
投稿され、保育士という職業への現実について
書かれていました。
「独身で実家暮らしだから、
やりがいだけでやっていけるけど…」。
藤枝市内の私立保育所に勤めて丸3年の女性保育士(27)は、
賃金の低さに「夢がない」と嘆く。
月の手取りは13万円台。
40代後半の先輩は勤続10年で、
20年以上の経験があるのに、自分の月給と約1万円しか変わらない。
ヤフーニュース
保育士、幼稚園の先生、などと言えば
人気のある職業であるイメージですよね。
幼稚園の先生になりたい!という学生がいれば
あぁこの子はこども好きで面倒見の良いいい子
なんだろうな…という感じで
イメージもばっちり!でした
ですがこの職業の現実は厳しいと
記事では語られていました。
勤続10年で14万円台のお給料は
厳しすぎますね…。
ここで保育士という職業の現実を探ってみました。
保育士さんのお給料の平均は?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると平成25年の保育士全体の平均年収は310万円なのだとか。
・平均年齢:34.7歳
・勤続年数:7.6年
・労働時間:167時間/月
・超過労働:4時間/月
・月額給与:213,200円
・年間賞与:539,600円
・平均年収:3,098,000円
出典:厚生労働省「平成25年度 賃金構造基本統計調査」
また保育士さんたちのアンケート調査でわかった
不満についても記載します。
保育士さんの不満
◆ 資格を持って働いているにも関わらず、
最低賃金で働いているのに不満を感じます。(20代女性)
◆ 基本給が低いのでボーナス出ても安い。(40代女性)
◆ 年2回の賞与も半月分しかなく、不満…(30代女性)
◆ 毎日2~3時間の残業をしているが
タイムカードを切らされ残業にならず…。(20代女性)
◆ 仕事内容は年々要求が多いのに昇給がほとんどない。(30代女性)
◆ 給料は20年過ぎても金額変化ありません。(40代女性)
◆ 出勤日数も多く、16年続けているのに手取り15万!
ありえません!(30代女性)
◆ 常勤とほぼ同じなのに、
残業しても勤務時間以外はカットされてしまいます。
有給休暇も取らせて貰えず、
常勤を休ませたいからと保育を頼まれる始末…。(40代女性)
◆ 国家資格にふさわしい賃金引き上げを切に願って止みません。(40代女性)
◆ 命を預かり責任を持って仕事をしているので、
それ相応の給料が欲しい。(30代女性)
出典 保育のお仕事
子供の成長を見守ることにはやりがいがあるようですが
お給料面がかなり厳しいようですね…
勤続年数と比例して給与が増えるわけでもなく・・;;;
子どもたちの命をあずかるという
大変な仕事でストレスも貯まるし
神経をすりへらして仕事をされているにも
かかわらず、その見返りが厳しいと悲しくなりますね;;;
保育士の理想と現実
保護者からのクレームや無茶な要求への対応など、
難しい問題に頭を抱えることもしばしば。
なかには、保育士同士の人間関係がうまくいかず、
耐えられなくて辞めてしまう人もいるようです。
しかし、子供はみな可愛く、
保育士を母親のように慕ってくれます。
乳児からお世話を担当した子供が笑ったり、
立ったり、歩いたり、しゃべったり、走ったり…
その成長を保護者より先に感じられるのは
保育士ならではの特権かもしれません。
引用元 http://www.nurserylcs.com/guide/reality.html
男性保育士にとってはどうなのでしょう?
最近は男性の保父さんがいる幼稚園も増えてきているようです。ですが色々と辛い現実もあるようで…
ある男性保育士は「就職活動では10社以上から
『男性は募集していない』と断られた」と打ち明ける。
就職した最初の保育所には男性用更衣室がなく、
肩身の狭い思いをした。
「男性に娘のおむつを替えてもらうのは嫌」
と訴える保護者もいるという。
厚生労働省の調査では保育士の平均年収は300万円台で、
一般的な企業に比べて昇給も緩やかだ。
「若い頃はいいが、
将来妻子を養う大黒柱としてやっていくには…」との声は多い。
出典 【横浜総局発】なぜ男性保育士が少ないのか
勤続年数が長くなっても昇給もボーナスも
厳しいと家族を養っていくためには
あやういものがあります。
ではなぜお給料が安いの?
保育園の運営費、どういう動きをしていてなぜそんなにお給料が安くなってしまうのでしょうか?
認可保育園の場合
①国からの負担金・補助金
②都道府県からの負担金・補助金
③保護者からの保育料
この3つが収入源となります。
ですが保育園というのは
子供一人あたりの保育料が決まっています。
そのため、国からも都道府県からも
子供の年齢、人数に合わせた補助金を受け取るのみです。
そして、普通の企業のように
物が売れれば利益があがるわけではなく
給料をあげようと思って
子供の定員を増やしても
それに合わせて保育士も増やさなければなりません。
そして、1人の保育士が面倒をみることができる
子供の人数も決まっています。
そのため勤続年数が長くても昇給することがないのでしょう。
保育園、幼稚園、介護系の職は
収入源のほとんどが人件費となる仕事です。
超労働集約型産業とも言われ
人件費を抑えることでしか利益を出せない産業なのです。
待機児童問題の解決が急がれる中で
保育士不足は大変な問題です。
これからの日本を背負っていく子どもたちに接する職業です。
やりがいも給与面も満足できる職業であるべきです!
安倍さん!よろしくお願いします!